キャンパスライフ (ページ32)

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6人もいると、しゃぶしゃぶを食べるスピードが早い。
お肉の入れ物がどんどん積み上げられていく。

｢みんな清々しい食べっぷり｣

｢俺とシゲはまだ外では飲めんからな～
食べることに集中するしかないもん｣

｢俺は別に酒飲めんでも食べるんで充分｣

神ちゃんとのんちゃんはお酒を飲みながら
楽しんでいる。

｢俺らもう20歳やから！
10代のお子ちゃまとはちゃうねん！｣

｢のんちゃんちょっと酔ってるでしょ｣

｢小瀧！いつにも増してめんどくさい｣

酔ってへんし！なんて言いながら
ヘラヘラ笑うのんちゃんに呆れていたら、

流星くんが、地元帰ったら彼女んとこ泊まるん？と神ちゃんに聞いていた。

｢いや、実家帰るで。
居候さしてもろといて彼女が働いとる時に、友達と遊びに行くんも嫌やし。
頑張って働いとるのに休みの学生が家におるんはどうなんかなって思うから｣

｢家のこと手伝ったらええんちゃうの？｣

｢それも考えたんやけど、やっぱ夏休みいっぱいってなると彼女の負担でかいかなって｣

｢まぁ、そうやな。軽く同棲みたいになるもんな｣

｢今、仕事楽しいみたいやから余計に邪魔したないねん｣

その優しい表情を見て、
神ちゃんが彼女を大切に思っているのが伝わってきた。

ふみちゃんが下を向いて聞いているのが心配になる。
ぱっと顔を上げたかと思うと、やっぱり神ちゃんはいろいろ考えてるね！と微笑んだ。