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「なんだかこうやってのんちゃんと会話してるの不思議だなぁ」
電車に乗って3駅先まで移動して、
ハワイアンカフェで遅めの昼食を取る。
2人でロコモコを食べ、食後のコナコーヒーを飲みながら話していたら、ふとそんなことを思った。
「たしかにな!ほんまにひとっことも話さへんかったもんな」
「ね、あの時は私ちょっと拗ねてた時期だから人当たり最悪だったと思う」
「拗ねてたん?」
「そうそう、私同じ高校から一緒の大学行く子いなかったの。
大学通い始めてからもなかなか友達できなくて、ゼミが始まったらそこで女の子の友達作ろって思ってたのに、1人だったからなんかいろいろ不安になっちゃってさ。拗ねてたというより心閉ざしてたって感じ?」
「そうやんな。俺も逆の立場やったら居づらかったかも」
「キラキラの大学生活〜!みたいなのに憧れてたから打ち砕かれた時のショックがめちゃくちゃ大きかった。
周りがどんどん変わっていくのを見てたら気後れしちゃって」
「でも今はあの時と全然ちゃうよ。
いつも楽しそうに笑ってる」
「そうかも。今すごく楽しいよ。
のんちゃんともこんな風に話せるようになって嬉しい」
「俺も初めてのゼミ飲みの時に言ったけど、
ずっと話してみたいと思ってたから嬉しい」
「へへっ、ありがとう。
急に真面目な話になっちゃってごめん」
「ええよ!話してくれて嬉しかった」
「なんかのんちゃんと2人って初めてだから
最初どうなるかなって思ったけど全然大丈夫だったね」
「そんなこと思ってたん?」
「ちょっとだけね。ふみちゃんのこと好きだと思ってたから」
それほんま違うからな!なんて念押しするのんちゃん。
のんちゃんの好きな人って誰なんだろう。
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作者名:ひろか | 作成日時:2019年10月28日 18時