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｢今日から20歳やで！これで気にせず外でも飲めるなぁ｣
｢その発言はやばいけど、とりあえず乾杯！
のんちゃん誕生日おめでとう！そしてほんとごめん｣
｢ええってもう！今日楽しかったし。
飯もうまいし！｣
｢いや、でも･･･｣
｢そしたらさ、またこうやって遊びに行ってほしい｣
｢それは全然いいけど｣
｢じゃあ、そんでもうええから！｣
のんちゃんは喜んでパスタとケーキを食べていた。
食事くらいは奢らせてと言ったものの、
それすらもさせてもらえず割り勘で妥協案となった。
でも、人の誕生日忘れるって本当に最悪だ。
駅まで帰る道でもモヤモヤが収まらない。
｢A｣
｢ん？｣
｢もうええって！落ち込みすぎやろ！｣
｢だって･･･｣
のんちゃんの手が私の頭をぽんぽんと撫でる。
｢今日Aと過ごせて俺ほんま嬉しかった。
忘れてたかもしれんけど、ちゃんと気づいてくれたし。それで充分｣
｢うん･･･｣
｢だから笑え！｣
そう言ってぽんぽんと撫でていた頭をぐしゃぐしゃっとされる。
｢そうだね！誕生日だもんね！ごめん、のんちゃんおめでと｣
｢そ！来週の合同誕生日会もあるんやからまだまだ巻き返す余地はあるで｣
そう言ってのんちゃんは笑った。
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作者名：ひろか | 作成日時：2019年10月28日 18時
