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「おーそーいー!」


「ごめんごめん、ちょっと春休みからまだ抜け出せなくて!大学モードじゃないの」


「はぁ?4限くらいぴしっと来なさい!」


大教室の授業じゃないんだからねぇ?遅刻したらめんどいんだよ?と怒るふみちゃんとエレベーターの列に並ぶ。




こんなに生徒が溢れているのにエレベーターが3台しかないなんて大学は生徒を授業に間に合わせる気があるんだろうか。




何度かエレベーターを見送って
やっと乗れた頃には授業が始まる1分前だった。



「これならギリ間に合うんじゃない?」


「本当乗れてよかったよ、10階までなんて絶対階段じゃ無理」




慌てて教室に入ると、中間先生が今年度のゼミの説明を始めていた。


「遅い!もう授業始まっとるぞ!」


すみませーんと2人で声を揃えて席につく。
小声で、間に合わなかったじゃん!と言うふみちゃんに小突かれながらへへっと笑って誤魔化す。



今年のゼミはどんな人がいるんだろう
やっぱり男の子の方が多い。女子は私とふみちゃんだけ。



大学の男女比が圧倒的に男の子が多いせいか
だいたいどのゼミも女の子が3人いれば多い方という状態になる。



ちなみに昨年は20人中女子私1人というゼミで全然馴染めなかった。

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作品ジャンル:タレント
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作者名:ひろか | 作成日時:2019年10月28日 18時

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