生の延長[wrwrd][男主] (ページ3)

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3話ページ3

結果は当然、俺のボロ負け。

1vs18だ。上出来だろう。

腹を2突き、左足の神経の切断、全身にかけての大量の切り傷刺傷。

きっと生き延びても、軍人としては生きていけないだろう。

「は、はは、、、、助けが、来る前に、、、
死んじゃう、、、かな」

うつ伏せに倒れ込んだ周囲には、踏み散らされた白かったはずの小さな花たち。

俺の大好きだった場所は、１時間足らずで見るも無惨な姿に変わってしまった。

俺が好きだった、白い小さな花。

その小さな花が集まってできた花畑は、まるで俺たちが過ごしてきた沢山の幸せを詰め込んだ宝箱みたいで、

いつだったか、焦燥仕切っていた時、ここを見つけて、どこか安心すると同時に、死ぬならこんな場所がいいと思ったんだ。

まさか叶うとは思っていなかったが。

「ごめん、、、な。

最期に、お前らを踏みにじって。

俺の我儘のせいで、お前たちの命も刈り取ったと思うと、、申し訳ないよ。」

視線の先にある、俺の血に滲んで赤くなってしまった踏み潰された花。

ああ、俺たちの大切な日々が、
俺たちの、俺の宝物のような日常が、
この花弁みたいに散って、
落とした柔い石みたいに、音を立てて崩れた。

でも、良かった。

きっと、あいつらは無事だ。
というか、無事でなかったら許さない。

「長生きしてくれよ、、、皆。」

大先生と、しょうもないことで笑って、

コネシマやシャオロンと小さなことで喧嘩して、

ゾムやショッピやチーノと、くだらないイタズラをして、

トントンに怒られて、

ロボロやエーミールを皆して煽って、

怪我をしたらペ神に治してもらって、

たまに帰ってくる兄さんと、色んな国の話をして、

マンちゃんと一緒にお茶会して、

ひとらんと一緒に動物たちの世話をして、

グルッペンと、色んなお話をして。

なんでもないようで、大切だった、なんて在り来りな感想だけど、

確かに俺の中では、

どうしようもないくらいに大切で、大切で、愛おしくて。

でも、もう手放す準備はきっと出来てる。

あぁ、さようなら、皆。
できることなら最後に、一目でも見れたら良かったのに。

でも、もう十分だよ。
おれはたくさんたくさんお前らから貰ったから。