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5話 ページ5
10年後は愚か、一分一秒先さえ、俺らには見えない。
俺は知ってますよ。
貴方には沢山の友人がいて、
俺なんかが居なくても、退屈な日はないんでしょう？
でも、俺には貴方しかいないから、
貴方が居なければ、また俺は退屈で、つまらない日々に逆戻り。
だから、
どうか、どうかお願いです、神様。
この幸せを、消し去ってしまわないで。
この幸せを、光の温かさを知ってしまったあとでは、
あの暗い海の底は、あまりにも冷たすぎるから。
貴方の温かさを、この先の未来も、少しだけ貰ってもいいですか。
ー10年後は愚か、一分一秒先さえ
僕らには見えない。
未来の僕が君の世界を
少しだけ貰ってもいいですか
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作者名：月詠 | 作成日時：2023年5月30日 20時
