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結「はぁ?」
結衣はあからさまにゲンナリした顔を見せたけど、あたしの登坂くんへの思いは止まらな!
貴「誰が見てもカッコいい顔立ち」
結「……………」
貴「あのダークブラウンの優しげな瞳」
結「……………」
貴「高い身長に、ムダなぜい肉のない体つき!」
結「……………」
貴「頭もよくて運動神経抜群」
結衣「……………」
貴「そして、誰にでも優しい!」
結「…」
貴「まさに、完璧な王子さ……」
結「ロクに話したこともないヤツのことを、よくそこまで褒められるわね……」
わたしが話終える前に、また結衣に遮られる。
貴「た、確かに、あたしは登坂くんとは、ほとんどしゃべったことがないけど………でも……」
結「『でも』じゃない。あんたが今、あたしに話していることは、まわりから聞いたこと、ストーカーをして得た情報でしょ」
貴「ス、ストーカーなんね失礼なっ、あたしは、ただ毎朝ここから登坂君を見ているだけで……」
結「それをストーカーって言うの!」
貴「結衣ってば、酷すぎる〜」
さ、さっきから、親友のあたしに対する結衣の発言はどうなの?
結「ホントのことを言ってるだけじゃん。だいたいそんなふうに見ているんだから、高3になって、まともな恋愛のひとつもできないんでしょ?」
貴「結衣〜」
さすがに、あたしの心が折れそうだよ……
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作者名:えみりん | 作成日時:2016年1月15日 18時