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｢あれ･･･三上くん？｣
あまりにも予想外の相手に驚いたが、
それと同時に昔の記憶が蘇った。
｢ごめん、急に呼び出して｣
｢いや、大丈夫だけど｣
前にも同じことがあったじゃないか。
｢あのさ、俺･･･
坂本さんのこと、好きなんだよね。
よければ付き合ってくれない？｣
三上くんの緊張がこちらにまで伝わってくる。
誰もいない廊下のしんとした空気のせいか
余計に張り詰めていて、息苦しい。
不安げな顔をして、私の表情を伺う
派手なタイプの男の子。
女の子に人気があったと思う。
どうしてこんな人が私を？
たしか昔もそんなことを思った。
｢えっと･･･ごめん。私、三上くんのこと
あんまり知らないし｣
｢あぁ、そうだよな。
じゃあまず友達に･･･｣
｢友達にはなれない｣
三上くんの言葉を遮って、きっぱりと答える。
気づいてしまったからには、
もう黙っていることはできない。
｢え･･･｣
｢大毅のいじめの主犯ってさ
三上くんなんでしょ？｣
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作者名：ひろか | 作成日時：2019年11月30日 19時
