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｢あのさ、あれからどう？
部活とかでもさ｣

｢うーん･･･まぁ、別に変わらんかな｣

｢そっか｣

やっぱりあれくらいで、いじめが収まるわけないか。

｢教室戻ろ、次の授業遅れるで｣

｢うん｣

だけど、こうやって学校で私が傍にいれば
少しは大毅の辛さが緩和されるかも。

1人だった時よりは、心強いと思ってくれたらいいな。

教室に戻ると机の中に何かが放り込まれていることに気がついた。

なんだろう、これ？手紙？

折りたたまれた小さな紙を広げると
昼休みに非常階段のところに来てとだけ
書かれている。

いたずらかな？
一応、坂本さんへとは書いてあるけれど。

行くだけ行ってみようかな。

授業を適当に聞き流して、
給食を食べ終えるとすぐに席を立った。

大毅のことが気になってちらっと視線を向けると、
たまたま目が合ってしまった。

なんとなく気まずくて、さっと目を逸らす。

そのまま教室を飛び出して
非常階段の方へと向かった。

誰が待っているのだろう。

非常階段まで来てみたけれど、
私以外の生徒は見当たらない。

やっぱりいたずらか。
教室に戻ろうかなと思っていると
坂本さんっと名前を呼ばれた。