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大毅が結婚かぁ。
もう、25歳だし普通ではあるんだろうけど。
周りには子供がいる友達もいるし、
結婚している子だってそれなりにいる。
でも、あの大毅が!なんて思うと
不思議でしょうがない。
そうは言っても、最後に会ったのは
23歳の時にあった中学の同窓会だったと思う。
そこでもあんまり会話をした記憶がない。
もう2年も会っていないんだ。
今まではお母さんの言ってたことを
適当に聞き流してきたけれど、
彼氏もいないし、日々淡々と事務の仕事をし続けているだけで出会いもないし、
私にはこれから何かあるのかな。
適当に買ってきたお惣菜を机に並べて、
テレビを見ながら夕食をとる。
明日も仕事だ。
とっとと食べて、お風呂に入って
寝てしまおう。
その日の夜は大毅の夢を見た。
出会った頃の3歳だった大毅が出てきて
かわいくてとても懐かしい気持ちになる。
手を繋いで近所の公園に向かっているところだった。
お母さんたちもまだ若い。
雪の降る日で、冷たいねと言いながら
一緒に雪だるまを作った。
そういえば昔こんなことあったなぁ。
東京では滅多に雪なんて降らないのに
ものすごく積もったんだっけ。
ただそれだけの夢なのに、妙にリアルで
どうしてこんなに鮮明に思い出せるのだろう。
自分自身の身体も小さい時にちゃんと戻っていて、幼児の小さな手をしている。
「Aちゃん!雪真っ白やね!」
大毅が笑うから、そうだねと言って私も笑った。
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作者名:ひろか | 作成日時:2019年11月30日 19時