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待ち合わせをしたカフェに着くと、
窓辺の席でマグカップを片手に
タブレットに目を落としている藤井さんがいた。
かっこいい人はこういう何気ない姿だけでも、
絵になるんだなぁと思う。
｢藤井さん｣
｢あっ、お疲れ様です｣
｢お待たせしちゃってすみません｣
｢いえいえ。何食べましょうか？｣
｢あの、この近くにおいしい定食屋さんがあるんですけど、いかがですか？｣
｢いいですね、行きましょう｣
昨日知り合ったばかりの人と
お昼を一緒に食べることになるなんて不思議だ。
ちょうど昨日のお礼にもなるし、
お昼代を出させてもらおう。
私は焼き魚定食、藤井さんは肉じゃが定食を頼んだ。
｢うん、ほんまにうまいっ｣
｢ですよね！ここ、よく来るんですよ｣
｢俺もこれから仕事で近くに来たら、寄ろうかな｣
｢ぜひぜひ！どれ食べてもおいしいので！｣
藤井さんがおいしそうにご飯を食べているのを見ていたら食欲が湧いてきて、
つやつやのお米を口いっぱいに頬張った。
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作者名：ひろか | 作成日時：2019年11月30日 19時
