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「大毅!サッカー部の練習終わるまで待ってるから一緒に帰ろうよ」
「いや、今日から休みやし」
「あ、あれ?そうだったっけ?」
「テスト前やんか」
「あぁ、そっか。そうだった」
この夢の詳しい日にちなんてわからないから
適当に話を合わせる。
「それより・・・」
大毅が周りを見渡してから、
小さな声ではよ出よと言った。
たしかにこの雰囲気からは一刻も早く抜け出したい。
クラスメイトのじろじろと遠慮のない視線が突き刺さる。
周りの目なんかまったく気にしてませんという
素振りをして、2人で教室を出た。
学校からだいぶ離れたところまで来ると
急に大毅があほか!と私の頭を叩いた。
「いっ・・・た!え?なんで!」
「お前・・・、俺と学校で話しとったら
クラスで浮くやろ」
「別にいいよ」
「いいことあるか!」
「だって、幼なじみじゃん。
何がいけないの?」
「なんなん?
昨日まではそんなんちゃうかったやん。
なんか急に人が変わったみたいに」
「そうかなぁ?」
「うん、Aいつも自信なさそうやもん。
それが今日はあんなとこで出てくるし」
さすが幼なじみだなと思う。
「うん、今日からは変わるから!
やめろって言われても私は話しかける!」
困った顔をして、はぁ・・・と大毅がため息をつくと
ほんまにやめとけよとぽつりと呟いた。
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作者名:ひろか | 作成日時:2019年11月30日 19時