if... (ページ11)

今日:11 hit、昨日:3 hit、合計:18,166 hit

11 ページ11

｢え？どういうこと？｣

あいりちゃんが携帯で何かを調べ始めた。
私たち3人の頭には、はてなマークが浮かんでいる。

｢あ！やっぱり！！！｣

｢なになに？｣

ほら！と見せられた携帯の画面を3人で覗き込むと
そこには10代の時の藤井さんと思われる人が写っていた。

｢やっぱり！読モの流星くんだ！
まさかなぁと思ったけど、本当にそうでした｣

｢え！これがうちの会社に来たの？
それはたしかに会社中の噂になるわ｣

みほさんも藤井さんのかっこよさに
圧倒されている。

｢へー！かっこいい人はどんな髪色でも
服装でも似合うんだね｣

｢えー！皆さん知らないんですか！
藤井さんともう1人有名読モがいたんですけど
その2人がセットでツインタワーって呼ばれてて、めちゃくちゃ売れてたんですよ！私たち世代のなかだと有名人です！｣

｢へぇ～｣

｢2人とも芸能人にならなかったのが不思議なくらいですよ！
まさか今は営業さんだなんてびっくりです。
流星くんに会えるなんて感動です！！｣

｢そんなにすごかったんだね。
私の元彼も昔読モしてたけど、
そういうのとはレベルが違うんだろうなぁ｣

｢え！そうなんですか！意外！
Aさんもしかして昔ギャルでした？｣

｢あー、うん、まぁ、そういう世代だし｣

｢それも衝撃事実です！
てか、ギャルで流星くん知らない人とかいるんですね！｣

｢むしろあいりちゃんが詳しすぎるんじゃない？｣

たしかに今は落ち着いたのかもしれない。
21歳の時に、読モの元彼と別れてから
誰とも付き合っていない。

すごく好きだったし、うまくいっていると思っていたのに。

どうしてだめになってしまったんだろう。