30センチのカタオモイ

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うぅっ、、、



昨日に戻りたい、、、



お目当ての大ちゃんは今日は水曜日だから遅刻ギリギリ登校か、遅刻のどっちか。


だからまだ学校には来てなくて、、、



そそくさと自分の席に座ると、周りにたくさん人が集まってきて、



女 「え、もしかして山田くんって山田財閥の山田くん！？」



男 「おい、まじかよ！」



うぅっ、、、
居心地悪い、、、



どの質問にも答えられず、身を縮こめて、下を向いていると、


グッと腕を引っ張られた。



そこから抜け出させてくれたのは、、、、




やっぱり大ちゃんだった。



腕はグイグイ引っ張られ、、、


山 「大ちゃん、どこ行くの！？」


そんな俺の問いかけにも無視。



そしてようやく着いたのは屋上。


有 「、、、ごめん、、、」


山 「いや、大丈夫だけど、、、どうしたの？」



有 「いや、、、あの、さ、、、メガネと前髪は？」



、、、やっぱり、似合ってないのかな、、、


大ちゃんに釣り合いたくてこうしたのに、、、
本人に言われるとすごく胸に刺さる。


泣きそうになるのを一生懸命堪えて、


山 「、、、やっぱ、似合ってないよね、、、？」



有 「ううん！全然似合ってる！むしろ可愛い！
、、、けど、その、、、今日、みんなが山田見て、可愛いって騒いでて、、、

その、、、山田がすごく人に囲まれてて、、、山田が色んな人と仲良くなれるのは俺にとっても嬉しいことなんだけど、、、」



しどろもどろになりながら話す彼。




有 「つまり、、、その、、、あー、山田の周りの人達に嫉妬した！」



、、、え、、、？
嫉妬、、、？



なにそれ、可愛いんだけど！


でも、怒ってるんじゃなくて良かった。

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