セブチの謎多きPDは日本人です。 (ページ42)

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#　ジュンページ42

って……

「なんでウジもいるの～～?!?!?」

大量のお菓子、着替え、スマホと充電器だけをつめたリュックを背負い、階を移動するために階段へ向かおうとするとウジの姿があった。

WZ「言ってなかったか??」

MH「ひょんが聞いてなかっただけだって。」

パソコンを抱えたウジと、ワインのボトルを提げたミンハオにそう言われ、二人が笑い合うのを横目に、空中に浮かぶ埃を掴もうと手のひらを合わせる。

僕にとって、埃を掴もうとする試みや妖精さんの落とし物を拾うのは大事なことなのだが、メンバーやカラットは分かってくれない。

「あっ…妖精さんをいじめないで!!」

妖精さんが殴られそうになったところを、間一髪で助けたところでミンハオのぼやき。

MH「はぁ…めんどくさいから開国しないでよね」

夢中な僕には聞こえる由もない。

なんやかんやしている内、目的の場所へと辿りつく。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

___はーい

たった数日会っていないだけで懐かしい声と共に、鼻をかすめる香りを思い出して自然と笑顔になる。

「僕だよ～!!」

YU「はいはーい……

おぉっ!!いらっしゃい!!泊まってくんだよな??」

ドアの奥から現れた姿は、相変わらず前と変わらない様子。

WZ「おう。飯食ったか」

YU「いや、食べてない。みんな一緒に食べるか」

MH「…やった」

ふふっと顔が綻ぶのに気付かないふりをする二人にもっと笑顔が溢れながら、幸せを感じる瞬間に祝福しよう。