セブチの謎多きPDは日本人です。 (ページ28)

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#　ジウ . ページ28

前々から考えてきたことが今日ついに形となった。

お気に入りの玩具を見付けると苛めたくなるのが自身の短所だ……

なんて考え、にやつく表情もそのままに足を組み、カップの紅茶を眺めていると、

ﾊﾞﾝｯ

YU「ジウヌナ!!!」

噂をすれば、というものなのか、騒々しくやってくる客人を迎える。

「あら、やっと来たわね」

YU「やっとって…!!あれなんなんですか…っ!!」

怯えた表情で言葉にならない事を訴えかけようとする彼を眺め、またアソんでやりたいという欲が出てくる。

「…そんなこと言うくせに、結局私には逆らえないじゃない。」

YU「っ、…」

言葉を詰まらせる彼は、私の元息子である。

早くに両親___私の妹夫妻___を亡くした彼を引き取り、韓国に連れてきて育てたのは私だ。

妹夫妻は子供ができず、日本で暮らす中養子として迎えたユウを置いて旅立ったのだ。

YU「…社長が、良く許しましたね」

「あら、あの人も渋っていたわよ。最後まで。……良い社長のもとで働けて幸せね。」

今の今まで私を母親と認めなかった彼にも情はあるらしい。

いくら睨み付けるとは言っても、けして手をあげることはない。

そんな心優しい彼に煽るような言葉を投げ掛け、ふっと笑って見せると、

YU「…あいつらに何か仕掛けたら今度こそ許しませんから。」

「あらあら…余程大切らしいわね…??」

“あいつら”とは、紛れもなくSEVENTEENのメンバー達のことだろう。

人に対し、あまり心を開かないユウも愛着が沸いているようだ。

YU「大切に決まってるじゃないですか…っ」

そう言った彼がうつ向くとと沈黙が生まれる。

「、まぁ、決まったことよ。やることはやりなさい。」

含み笑いを残し、部屋を去る。

さてさて。

これからどうなるか見物である。