# ウジ ページ25
一日のスケジュール終え作業室のドアを開ける。
YU「おつかれー」
暗い照明の部屋でパソコンに向かっているユウが目に入る。
「ん、お前何時からいんの」
今の時刻は、夜の11時を少し回ったくらい。
出掛けてから来たとなると…
YU「あー、もうこんな時間か。ここ来たのは…5時とかじゃね??」
こいつは時間とか忘れて没頭するタイプであることは分かりきっていたことだ。
「6時間…」
だが、その集中力をいざ目の当たりにすると、分かっていても驚いてしまうのだ。
YU「、ん…まぁ、飯も食ってたから、ずっとじゃないぞ」
「…おう、…ガイド録れたか？」
心を読んだかのように言う相手に少し不思議な感覚を覚える。
会話をしながらも、思いだしたように引き出しのノートを取りだす相手。
「…まだやってたのか」
YU「おう、笑カトクがあるけど、なかなか楽しいんだよ」
微笑みながらも言う相手が手にしているのは、スニョイとの交換日記だ。
あれはスニョイが作詞作曲に参加し始めた頃から、人見知りの二人がぎこちない雰囲気なのを見かねて俺が始めさせたものだ。
今でも続くそれの置場所は分かっているものの、覗き見する勇気が俺にはない。
仕事での会話もままならなかったあの時と比べ、まだいいのかもしれない。
…まさかこんなに長く続くとは思ってもいなかったが。
そう考え、笑みを浮かべられる俺はまだ幸せだった。
その後事務所から告げられる事をまだ知らない。
〜〜〜〜〜〜
ホシくんの本名はスニョンです。
韓国語で名前を文中で使うとき、本来はスニョンイ、という発音になるのですが、
スニョイに聞こえますし、その方が分かりやすそうなので、スニョイという表記にさせていただきます……
違和感を感じる方がいたらすみません…
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