# ミンハオ ページ19
目が覚めるといつもより少し遅い時間だった。
「…あ〜…朝の静かな読書時間…」
そう呟いて布団から身を起こす。
昨日はユウひょんが来ていたから、少し高価なワインを出した。
美味しかったからいつもより飲んじゃったかもな、と思いつつ、本を片手にリビングへと向かう。
「…ひょん。おはようございます。」
YU「おーハオや。おはよう。」
キッチンに立って何やら料理をしながら言う彼の格好を凝視する。
「…まさかそれで一日過ごすんですか」
YU「えっ……これも駄目か?」
「鏡くらい見ましょうよ。」
冗談で言ったつもりが、本気だったらしく少しショックを受けたような表情。
そんな彼の服装はというと、白地に「肉命」と漢字で書かれたTシャツと、ダメージジーンズを模しているのか、少しほつれたスウェット。おまけに毛糸のモコモコ靴下。( ファンシーカラー )
「はぁ…仕方ないですね。僕の服貸してあげるんで、待っててください、」
もはやこの行事は、ユウひょんが泊まりに来ている時には恒例となっている。
ユウひょんが普段着ている服は、ウジひょんの作業室に置いてある服か、さっきのような完全ユウひょんの私物かのどっちか。
ウジひょんのところにある服は、元々僕のだったものと、ウジひょんのだったものが混じっているから良いものの、
ユウひょんの完全私物となると、これはもう…
さっきの服でもいい方だ。
酷い時なんか、黒タイツみたいなのだけ履いて歩いてたときあったもんな…
「……」
全くため息が出る。
今日はユウひょん出掛けるって行ってたから、ちょっとお洒落なのを選ぼう。
…この時間を楽しんでいる自分も大概だな、と思いながらもクローゼットを開けた。
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