転校生は本物の悪魔なようで 2

幽霊 ページ13

「ちょ、どういうこと？
一時的に魂を預かったって…。」

「うーん。なんというか…ねぇ。
もしかしたら…よ。
もしかしたら…。
私って本当はもう死 んでいるはずの人間なのかもしれないの。」

「…は？え？んんん？」
意味がわからない、本当に。

「それが鈴ちゃんの魂…つまりは霊がとりついたことによって私は山本鈴花としてまだ生きているのかもしれない…。
そもそも、私のお父さんの話もお姉ちゃんの作り話なんじゃ…。
だってさ…おかしいじゃん。
お父さんが人間だったとしたらお母さんと結ばれた根拠がないじゃん。
なら、私は
あくまでも人間でもない…

幽霊ってことになるんじゃないかな？」

「幽…霊？」

「そう、もしかしたら鈴ちゃんがどうしてもやり残したことがあって、
もうあの世いき確定の私にとりついたのかもしれない…ってこと。」

「…でも、それって幽霊っていうの？」

「もし、この解釈が正しいのであれば
幽霊にとりつかれた幽霊…っていうことになるのかな。」

幽霊にとりつかれた幽霊？

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