. ページ32
結局リチャくんとあたし、それぞれ納得いくまでレコーディングし直して。
何回も聴き比べて、全員が「どっちも良い」ってなった。
パンチがあるのはあたし、誠也くんの高音から流れ込むスピード感、音の高低が細かく動くからずっと迫力がある。
メインボーカルをより引き立てるのはリチャくん、一気に音が落ちるからメリハリがついて、安定感がある。聴いてて気持ちいい。
『リチャくん』
「ん？」
『ほんまにありがとう』
ほんなにな？と笑ってるリチャくん。
リチャくんはほんまに、ほんまに何しても上手くて、最高にかっこよくて、それを分かってるから何回もレコーディングやり直ししてもらった。
イライラさせてまいそうやなと思ったけど、やっぱリチャくんでさえあたしには甘いんかな。
「まあAのセンス、信用してるから」
『え、』
「最初はなんやねんって思ったけど。Aも自分で自信あるうえでそう言ってんの、逃げてるわけじゃないって分かるから」
泣きそうになって、それが伝わったんか頭をポンと撫でられた。
アウトロは、リチャくんに託す。
最後のワンフレーズだけ2人で。
「Aがそこまで言ってくれるから、俺も自信持ってこだわってやれるしな」
『リチャくん、ほんまにかっこええんよ…』
「分かったって」
優しくて、強くて、どっしり構えてて、とにかくかっこいいねん。
リチャくんには言いたい、期待していいよって。
あたし、もっとやれるよ。
『ボイトレ通おうと思って』
「は？いる？…まあ、そっか。いると思うなら行ったらいいんちゃう」
『誠也くんにはまだ内緒ね』
「あっそ(笑)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 557人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はに(プロフ) - kkさん» わ~嬉しいですありがとうございます🥲思う通りに全然表現できなくて、伝わらないかなあと思いながら書いてたので本当に嬉しいです🥹🎀そこの関係性はもっと深くなる予定ですし、他にもでしゃばってくる予定です🌟ありがとうございます (11月9日 21時) (
レス) id: 8b923b9c56 (このIDを非表示/違反報告)
kk(プロフ) - はに様の更新を最近の楽しみにさせて頂いてます❤︎メンバーとの絶妙な距離感(特に💙や❤️)がめちゃくちゃ大好きです❤︎これからも更新楽しみにしています🥹💕 (11月9日 10時) (レス) id: 797470a670 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はに | 作成日時：2023年10月11日 20時
