Wellcome to the !!!!!!!21

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「もうへにゃへにゃやん」


『やって、外じゃ酔われへんし…』





いつもより垂れた目尻に、ほてった頬、ゆるんだ口元。

ソファに横並びで、俺の左腕に張り付いてくるA。



ほんまは甘えたがりで、寂しがり屋なんよな。


普段から、俺らにくっ付きたいのも我慢してるの知ってるから、ストップはかけられへんくて。

今も楽しそうに濃いめのハイボールを作ってる。




はちゃめちゃに可愛くて、役得やなあと思っていると机の上のスマホに通知。





『なあ、それ、彼女？』

「ん？ちゃうよ」

『ふーん、』



あ。



「こじけんから聞いてない？」

『？なにが』

「別れてん」

『…？ああ、そうなんや』





数ヶ月前、こじけんとの会話を思い出した。





「A、まっさんに彼女おること知ってんで」

「…え？なんで？ゆうた？」

「いや言ってないけど、…勘って」

「こないだ、『まっさん先月あたり彼女できたやんな』って言われて、まっさん言ったんやと思っててん。よくよく聞いたら勘で分かるって」

「…すごいな、女の人の勘って」

「俺もバレてた、いま普通に相談とかするもん」

「ほんまに？」






結構前に別れたけど、それをわざわざ言うのは変やん？

こじけんがタイミングあったら言うとくわって言ってたけど、まだ知らんかったんやな。






『じゃあ今彼女おらんの？』

「おらんよ。Aは？」

『おらんー』





空になったウイスキーの瓶を放り投げて、ごろんと俺の膝に横たわるA。

かわいい、ほんまに甘えたなんやなあ。

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