2020.3 ページ28
春松竹の延期が決まった。
私と正門くんはそれぞれミュージカルと舞台が決まってるけど、それもどうなるか分からへん。
外出自粛の今は力の溜め時なんやと思って、ギターの練習と、曲作り。
やねんけど…
『まさや〜…』
「何よもう、制服じゃ無くなるだけでしょ？」
18歳になった晶哉。
その制服にどんだけ価値があるかわかってない。
これ以上はコスプレになるんやからな？
『卒業式行きたかった…』
「来て何するんすか」
『花束渡すんやん』
「ええて」
誕プレと卒業祝い死ぬほど貰った！これ以上は返されへんからやめて！とぷんすか。
入学祝いまだやのに。あたし毎日晶哉のこと怒らせてない？
『大学の服あるん？ないやろ？買いに行こ』
「あー…言われたらないかも。何着てったらええの？」
『そら着やすい服やろ。現役大学生が教えたるやん』
小「ここにもおんで、大学生」
『あんたらの服は参考ならん』
福「ええ？なんでよ」
『派手やもん。晶哉はもっとシンプルにかっこいい感じでいきます』
Aが晶哉のファッション決めんねや。と大晴がけたけた笑う。
大晴も小島も、服可愛いけど晶哉には着せたくないな。
なぜか黒いアウターしか着ーひんから、この冬はキャメルのチェスターコートを買ってあげた。
もうあったかくなるし、普通にGジャンとか、ジャケットも買おかな。
『仕事の日は大学まで迎えに行っていいやろ？』
「あの車目立ちますもん」
『じゃあ駅まで！』
「まあそれくらいなら…」
(晶哉って拒否ってるようで全然拒否れてないよな)
(かわいいよな)
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作者名：はに | 作成日時：2023年6月19日 13時
