SHORT STORY 【手下】

Ｄへ行こう！　【ギャグ】【現パロ】【蛸】 ページ4

注意
◆二人でディズニーに遊びに行く話
◆かっこいい蛸はいない
◆二人は付き合ってる
◆「ｗｗｗ」「(怒)」使う
◆会話文多め



　


「マーメイドラグーン行きたい」

「…」

「な、なんだよその目」

「…なに、ジョーって意外とそういうの好きなの？」

「わりと」

「あーそういえば海すきだよね」


彼と二人でディズニーシーに来たはいいが、優柔不断な私はどこに行こうかマップを見ながらうんうんと唸っていた。

すると彼がひょいとマップの一つに指をさしたのだ。

見た目が怖い彼が、マーメイドラグーンというファンシーな場所で浮かないか既に心配だ。

目的地へ歩いていくと、近付くにつれて彼のテンションは少しづつ上がっていった。


「おい！マーメイドラグーンの音楽聞こえてきた！！」

「聞こえないよ！」

「早く行こうぜ！」

「ちょっとｗｗｗ」


あかんこの人テンション上がるどころかおかしくなってきてる。

マーメイドラグーンの敷地内に入ると彼は一度足を止めた。


「着いたね」

「ヴヴヴヴ！」

「ど、どうしたの」

「心を落ち着かせてる」

「えっ」

「見ろよ床！めっちゃ綺麗だぞ」

「床ってｗうん綺麗だね」

「ほらこのライト、ここらへんに隠れミッキー出るんだぜ」


足元や壁を照らして動き回るライトの中に隠れミッキーがあるらしく、彼は壁の前で立ち止まって隠れミッキーが出てくるのをカメラを構えて待っている。

その様子は不審でしかなく、そんな彼を子供が不思議そうに眺めていた。

やばい通報される。


「ほら行こう！何か乗りたいのないの？」

「全部乗るぞ」

「お、おお…」

「まずはあれだ、ワールプール」

「あのコーヒーカップ？」

「ワールプール(怒)！」

「ごめんてｗ」


こんなにも彼がマーメイドラグーンファンとは知らず、少し引くところもあったが、そんな新しい一面の発見が、私は少し嬉しかった。

あっちこっちのオブジェで記念撮影をしたり、隠れミッキーを探したり、なかなか(マーメイドラグーンの中では)充実した時間を過ごせていると思う。

これも全部、行動力のある彼のおかげだ。


「え、何ここ」

「アースラ様のダンジョン」

「えっ…」


そんなダンジョンがあるということも知らなかったし、そもそも様ってなんだ様って。

アースラが出てくる鏡では、彼が喜びのあまり発狂しそうだったので、流石に止めた。


「ほらもう帰るよ」

「嫌だ俺はここに住む」


彼の前世は海の住人だったに違いない。

年齢なんて関係ない！　【現パロ】【幼児化】【犬】→←僕の彼女　【メリーバッドエンド】【心】

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