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episode:6 ページ7

茉白side

ザワザワと背筋に走る悪寒が止まらない。

この男とこれ以上一緒に居たらダメだ。

私が私じゃなくなる。

『……そうね、ならあんたが私を解放するっていう選択肢を選ばさせてもらうわ!』

そう言い私の顔に添えていた男の手を払い除けた。

龍友「へぇ……やってくれるやん。」

やばい、と思った時にはもう遅かった。

男が私の身体を抱きしめる様に腕を回した事で、私は身動きが取れなくなった。

『ちょっと…離して!』

なんとか抜け出そうともがくけど、男は更に力を強め空いている方の手で私の顎を掴んだ。

いわゆる顎クイというやつである。

今時する人居るんだ……とアホみたいな事を考えていると男が耳元に口を寄せた。

龍友「なんや、大人しくなるって事はこのままキスされたいっていうアピールなん?」

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作者名:緋扇 | 作成日時:2017年12月29日 23時

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