検索窓
今日:9 hit、昨日:18 hit、合計:25,598 hit

49 ページ49

「どうしてですか!!!!!!どうして、なんで私じゃないんですか!!!!!」

体育館内に私の声が響き渡った。
すべての音が一瞬止む。

監督は私の中の何かを探るように私の目を見据えて言った。

「何故??そんなのお前自身がよくわかっているんじゃないのか?」

「は。」

「腰と肩」

「な、んで」

始めは腰だけだった。
でも、サーブとかまれに打つスパイクは無意識のうちに腰をかばった打ち方になっていたようだ。肩はそれによって引き起こされた二次災害

「俺が何年バレー部で選手を見てきたと思ってるんだ」

「それでも私は戦えます!!!」

「お前はいい選手だ。Sとしての才能もあるし、賢い。」

「じゃあ!!」

「だからこそ出すわけにはいかない。お前にはまだ来年がある。それに今回無理して一生バレーg「もぅいいです。分かりました。大声を出してすいませんでした」...話は最後まで」


私は体育館を出た。

男バレの練習も止めちゃったな。



「待って、A待って!!」


聞きなれた声が近づいてきて私の手を掴んだ。


「さっきのどういうこと」

「....」

「ねぇAt「うるさいな!あんたがさっき聞いたまんまの意味だよ!!赤葦」っ!」

彼は今どんな顔をしているのだろうか。

「それ、瀬見さんは知ってるの」

「知らないよ。言えるわけないじゃん。」

「言った方がいいんじゃない」

うるさい五月蠅いウルサイ

「わかってるよそんなことは!!!!でも言ってどうなるの!?期待を裏切って、ベンチならまだいいよ!でもベンチにも入れてもらえない。戦力外通告もいいとこ」

あれ、私なんで赤葦に八つ当たりしてんだろ
もう最悪

「ごめん赤葦、こんなの八つ当たりだよね。ごめん、もし瀬見さんと繋がってるならあの人にだけは言わないで。言うなら自分で言うよ.....じゃ、またね。練習頑張って」





ほら、神様なんてやっぱりいないんだよ
仮にいたとしてもそいつはとてつもなく性格が悪くて、よく人を裏切るやつ


私はただえーたに自分のプレーを見てもらいたかっただけなのに



ほんと何やってんだろ私







バカみたい





雨が降りそうな曇り空の下、私は人生で初めて部活から、いやバレーから逃げ出した





それは年を越す三日前のことだった。

50→←48



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

South(プロフ) - 天瀬 優梦さん» コメントありがとうございます(^-^)私も書きながらにやけちゃってやばいです(//∇//)\これからも応援よろしくお願いします (2016年9月8日 19時) (レス) id: 811d3afd03 (このIDを非表示/違反報告)
天瀬 優梦 - 顔がにやけちゃいますw (2016年9月8日 17時) (レス) id: d5114eb219 (このIDを非表示/違反報告)
South(プロフ) - 東堂莉愛さん» コメントありがとうございます!これからもドキドキしていただけるような展開を思考しますので応援をよろしくお願いします! (2016年9月5日 1時) (レス) id: d0e44075d9 (このIDを非表示/違反報告)
東堂莉愛(プロフ) - え、まじすか。めっちゃドキドキします。 (2016年9月4日 20時) (レス) id: 28f8595726 (このIDを非表示/違反報告)
South(プロフ) - なりさん» コメントありがとうございます!ですよね!瀬見さんかっこいいですよね!私も自分で書いてて惚れそうになりましたwこれからもご期待に応えられるように頑張ります! (2016年3月29日 23時) (レス) id: d0e44075d9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かまぼこ兔 | 作成日時:2015年12月25日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。