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瀬見さんがうちにいたのは1時間程
楽しい時間は一瞬で瀬見さんは帰るといった。
こんな時間だし泊まっていくことを提案しようとも思ったが、恋愛ごとで親に心配をかけるのは気が引ける。
それに瀬見さんはホテルにお金払ってるわけだし我儘言って、宿泊費を溝に捨てるようなことはしてほしくない。
私は瀬見さんの帰宅を了承した。
ティーカップを片付けて瀬見さんを玄関先まで送る
「送りましょうか??」
「バーカ、彼女にこんな時間に送らせるやつがいるかよw
いいよ、ここまでで」
「もー、ほんとそういう無駄にイケメンなところ腹立ーつ」
「なんでだwてか、こんなの普通だからwじゃ、またな」
瀬見さんは踵を返して、帰っていく。
あ、言わなきゃ。
聞かなきゃ
「あ、あの!!!」
「ん?」
「いつ、いつ宮城に帰るんですか!?」
彼は少し考えるような表情を見せ言った。
「...明日の昼」
「もしよかったら、午前中遊びに行きませんか?」
付き合っていても、この返事を待つ時間が一番ドキドキする。
遊びに来てるわけじゃないし、ダメかな。。
「おぅ、行くか」
瀬見さんは笑って承諾してくれた。
よかった
ホッとしっていつもより多く白い息を吐きだした。
「じゃあ、明日また迎えにくるから。わかったら早く布団入ってあったかくして寝ろよw」
少しSっ気を孕んだ物言いにまたドキッとしてしまう。
でもその言葉は温かかった。
「はーい、おやすみなさい。気を付けて」
「おぅ、おやすみ」
小さく手を振って瀬見さんは帰っていった。
テーブルの上には瀬見サンタからもらった、ガラスの靴(ドライフラワー添え)が置いてあって存在を主張しているようにも見えた。
なんかもうほんっとうに嬉しくて誰かに自慢したかった。
カシャッ
写真を撮って、一二か月振りであろう『白布賢二郎』宛にLINEで転送した。
『(写真)』
『瀬見サンタが来たよ!!!!』
時刻は現在夜中の2時半過ぎ
白布からの返事がなかなか楽しみだ。
そして、携帯からふと自分の手首に目線が移った。
「あ」
そこには、赤く咲く花、基キスマークが一つこれまた強烈に存在を主張していた
さっきの行為を思い出して、体中の体温が急上昇した。
掛け布団に頭ごと埋もれて、じわじわぶり返す羞恥に耐えてみた。
「手首って隠せないじゃん。瀬見さんのばーか。」
それでもやっぱりちょっぴり嬉しかったり。
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South(プロフ) - 天瀬 優梦さん» コメントありがとうございます(^-^)私も書きながらにやけちゃってやばいです(//∇//)\これからも応援よろしくお願いします (2016年9月8日 19時) (レス) id: 811d3afd03 (このIDを非表示/違反報告)
天瀬 優梦 - 顔がにやけちゃいますw (2016年9月8日 17時) (レス) id: d5114eb219 (このIDを非表示/違反報告)
South(プロフ) - 東堂莉愛さん» コメントありがとうございます!これからもドキドキしていただけるような展開を思考しますので応援をよろしくお願いします! (2016年9月5日 1時) (レス) id: d0e44075d9 (このIDを非表示/違反報告)
東堂莉愛(プロフ) - え、まじすか。めっちゃドキドキします。 (2016年9月4日 20時) (レス) id: 28f8595726 (このIDを非表示/違反報告)
South(プロフ) - なりさん» コメントありがとうございます!ですよね!瀬見さんかっこいいですよね!私も自分で書いてて惚れそうになりましたwこれからもご期待に応えられるように頑張ります! (2016年3月29日 23時) (レス) id: d0e44075d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かまぼこ兔 | 作成日時:2015年12月25日 21時