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朝、目覚ましの音で目を覚ます。
夏ももうすぐ終わりなのか、朝晩は少し肌寒さを覚えるようになってきた。
蝉はまだ変わらず鳴いているが、最近はそれに紛れるようにツクツクボウシの声も聴くようになった。
いつもより遅い朝
それは、俺たち3年の夏が終わったことを示していた。
もっと言えば、ある意味地獄の始まりだったりする。
「実感湧かねーな」
登校しながら晴れた空を見上げた。
自分ちを出て二つ目の曲がり角、これまでは大体そこから一緒に登校していた彼女の姿も今日はない
あ、そっか。あいつは今日からもういないのか
柄にもなくどことなく寂しさがこみ上げてきた。
まるで、何もかも取り上げられて手持無沙汰になった子供のような気分
ふと、携帯という存在を思い出す。
そういや、今日はまだ一度も開いてねーな
ホーム画面を開くとbetweenの通知が表示された。
『なんで付けたんですか！！』
その1文で彼女の焦りが想像できて思わず笑ってしまう。
自分でも今思い返せばなんて大胆なことを外でしてしまったのかと恥ずかしくなるが、
もうしばらく会えなくなるんだからまあしょうがないと割り切っている自分もいたり
なんで、と問われればその理由はたくさんあった。
先輩命令を聞き入れない彼女に対してのちょっとした悪戯
照れ隠し
悪い虫が付かないようにという予防線
etc...
なんと返そうか少し思考したが、その答えは一言
『虫よけ』
それだけだった。
たぶん低血圧なあいつのことだからまだぐっすり眠っているころだろう
返事は昼休みにでも確認するか、と思い携帯を再びポケットの中にしまった。
授業はやっぱり面白くなくて、以前より進むスピードも内容もハードになっているように感じた。
移動教室の為に通る廊下の某所、そこには歴代の部活動がとってきた優勝旗やトロフィーなどがガラスケースの中に陳列している。
でも今回、そこに俺たちがとった優勝旗はない。
あるのは、銀色の盾
ハァ...
負けた現実は変わらない
一晩明けた今でも、変わらず苦しく苦いだけだ
「瀬見さん、、」
そのガラスケースを呆然と見ていたら突然後方から聞きなれた声が俺を引き止めた
「なんだ、白布かよ」
どうしたと問えば、少し考えて
「...すいませんでした」
と、一言
それは何についての詫びだよ
らしくない、本当にらしくない
「らしくねーな」
俺も一言告げた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
方言解説
じゃった＝そうだった
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South(プロフ) - 天瀬 優梦さん» コメントありがとうございます(^-^)私も書きながらにやけちゃってやばいです(//∇//)\これからも応援よろしくお願いします (2016年9月8日 19時) (
レス) id: 811d3afd03 (このIDを非表示/違反報告)
天瀬 優梦 - 顔がにやけちゃいますw (2016年9月8日 17時) (レス) id: d5114eb219 (このIDを非表示/違反報告)
South(プロフ) - 東堂莉愛さん» コメントありがとうございます！これからもドキドキしていただけるような展開を思考しますので応援をよろしくお願いします！ (2016年9月5日 1時) (レス) id: d0e44075d9 (このIDを非表示/違反報告)
東堂莉愛(プロフ) - え、まじすか。めっちゃドキドキします。 (2016年9月4日 20時) (レス) id: 28f8595726 (このIDを非表示/違反報告)
South(プロフ) - なりさん» コメントありがとうございます！ですよね！瀬見さんかっこいいですよね！私も自分で書いてて惚れそうになりましたｗこれからもご期待に応えられるように頑張ります！ (2016年3月29日 23時) (レス) id: d0e44075d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かまぼこ兔 | 作成日時：2015年12月25日 21時
