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それからは、同じ委員会ということを抜きにして、天宮君はよく話しかけてくれるようになった。
友達がいなかった私にとってはありがたいことで。
いつの間にか名前で呼び合うようにもなり学校生活の大半は彼と一緒にいるだろう。
それこそ、【竜胆と天宮は付き合ってる】なんて噂が流れ始めるくらいには………
「A？」
「へっ？」
「どうしたの、ボーッとしてさ。委員会遅れるよ？」
「ご、ごめん！行こうか。」
「うん。」
学園祭までは既に1ヶ月を切っている。
その為、私たち委員会も遅くまで残って仕事をするのだが……
ガシャン
「なに、今の音………」
「んーと………やられた、みたいだよ。」
「はぁ？」
「教室、外鍵かかってる。」
「えっ？先生は！？」
「俺たちに仕事押し付けたの…忘れたみたいだね。」
なんてコトだ。この教室は外からしか鍵をかけられない。
そして、かかった鍵は外からしか開けられない。
私たちが仕事をしている、と警備の人に言わなかったのだろうか。
「こりゃ気がつくまで帰れないな〜…」
「とりあえず……これ終わらせてから考えよ。」
「Aって変なとこ真面目だよね……」
「どうにもできないなら諦めるしかないでしょ。」
「そうだけどさぁ！！」
先生たちが気がつくまで……どれくらいかなぁ
なんてのんきなことを考えながらとりあえず仕事を終わらせる。
………結局、終わっても誰も来なくて、夜になった教室は少し肌寒い。
「さむっ………」
「……A、ごめんっ！」
「え？ん！？」
……現状を整理しようと思う。
翔太がいきなり謝ってきたと思ったら、思い切り腕を引かれた。
そして今、は？抱き締められている？
互いに半袖だから直に素肌が触れて……
「翔太！？」
「ごめん、でも寒いって言うから……」
「……そ、そりゃ暖かいけど。」
「A、それ反則…………」
そう言う彼の顔をちらりと見上げれば耳まで赤かった。
私の顔は言わずもがな、真っ赤なのだが不思議と嫌じゃなかった。
普段なら突き飛ばして蹴りでもいれるのに…
「ねぇ、Aってさ……髪、染めてた？ってか不良だった？」
「えっ？なんで？」
「いや、何となく……」
何となくで黒歴史を言い当てられたときの対処法
何て言いたいくらいに驚いた。そう、私は1年の時まで
巷じゃ名の知れた存在だったからだ。
「………そう、だよ。」
「そっか、俺もなんだけどね。」
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かのこゆり - 今回もとても素敵でした…。設定もストーリーもよく考えられていて、尊敬します！同じ「スクール・ラブ」でも全然違って、読んでいて本当に楽しかったです。作者のみなさん、お疲れさまでした。最高の作品をありがとうございました！ (2019年1月26日 17時) (
レス) id: 1f2cd0f1d2 (このIDを非表示/違反報告)
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