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小テストの点数は取れたと言えば取れたがうらたには負けた。
「俺の全勝」
「私はうらたとは競ってない！！…う」
「え、大丈夫かよ」
急に襲う吐き気。吐く勢いまではなかったけど、胸に残るモヤモヤ。しんどい。頭痛がする。痛い。
思わず座り込んで目を閉じる。景色がぐにゃ、と曲がりそうで怖かった。次の授業苦手な教科なのに。これじゃ、保健室行きだ。それだけは嫌だ。
「本当に大丈夫かよ…」
「だ、いじょーぶ。うらた…次、授業でる。にがてな、やつだ、から」
ため息の音が聞こえた。幻滅されただろうか。何故かうらただけには見放されたくなかった。何なんだろうこの気持ち。
「しゃーねぇなぁ」
「え、ちょ、まって…」
空中にいる感覚。恐る恐る目を開けるとすぐそこにうらたの顔がある。思わず悲鳴を上げてしまった。
周りを見渡すと驚いて固まるクラスメイトたち。女子からは何で？の声。
私、お姫抱っこされてる。
その事実は私の顔をりんごみたいに真っ赤にさせる。恥ずかしい。しかもうらた。感想は恥ずかしい以外何も出てこない。今さっきした小テストも全て吹っ飛ぶ勢いだった。
変な感じ。胸がドクドクと心拍数を上げていく。体が熱い。どうすることも出来なくてただうらたに体を預けるしかなかった。
「ほんと、大丈夫だから！下ろして！」
そう反論じみたことをするけど完全に無視される。この空気から逃れたかった。酸素の供給が間に合わないくらい呼吸が早くなる。
あっという間に保健室に到着。先生と何か話しているみたいだが今はそんなこと気にしている暇なんてないくらいお姫抱っこのことで頭がいっぱい。
やっと下された場所は保健室のベッド。
「うらた…なにするのよ！」
「え、運んでやったんだけど」
「肩貸すくらいで良かったわ！」
「…ほんとだな。パニック過ぎて考えてる暇なかった」
うらた、焦ったの？
そんな言葉が喉から飛び出そうになって慌てて引っ込める。これじゃまるで…
私がうらたにかまってほしいみたいじゃないか。
すき、じゃない。勉強中にちょっかい出される迷惑なやつ。私にだけ口が悪くて恋愛対象にすら含まれていない。
「私呼び出されたから行くね。しばらく帰れなさそう」
「了解しましたー僕見ます」
「え、ほんと？授業は？」
「先生にもう言っているんで」
「あ、じゃあお願いするね」
ドアを閉める音が響く。
今２人っきりはダメだと思います…
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まだまだ扱いが雑すぎる！！なのでもっと有名になって見返してやろうと思う(暗黒微笑)
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かのこゆり - 今回もとても素敵でした…。設定もストーリーもよく考えられていて、尊敬します！同じ「スクール・ラブ」でも全然違って、読んでいて本当に楽しかったです。作者のみなさん、お疲れさまでした。最高の作品をありがとうございました！ (2019年1月26日 17時) (
レス) id: 1f2cd0f1d2 (このIDを非表示/違反報告)
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