正直… ページ28
〈キーンコーンカーンコーン…〉
慶五「チャイム鳴ったから戻るで？」
A「……サボる…」
慶五「はぁ？」
A「望か優太に会ったら言っといて！」
慶五「おい！ どこ行くねん？！」
慶五の言葉を無視して屋上から出て行き
走って向かった場所はWESTルーム…
〈バンッ！〉
A「幸兄ちゃんっ！」
幸「うぉっ！ ビックリした！汗
Aか…そんな慌ててどうしたんだ？」
A「……正直に言ってほしい…
幸兄ちゃん…ここからいなくなるの…？」
幸「何言ってんだよ？笑」
A「いなくなるからあの時
ずっといて欲しいか聞いたんでしょ？！」
幸「いなくなるから聞いたんじゃないよ、笑
Aも大きくなってきて大人になったろ？笑
だから『お兄ちゃん離れ』みたいに俺からも
離れてきてんのか知りたかっただけ。笑」
A「絶対嘘だっ…」
幸「嘘じゃねーよ。笑」
A「なら…みんなで夜中何話してたの…」
幸「何も話してないよ。笑
ただ恋愛相談されてただけ。笑」
A「嘘だ…次の日今まで通り過ごしてるように
見せてたけど…何処か違うって分かった…
私が泣いてたら照史くんが慰めてくれて…
何も言ってないのに寂しいよなって…
それって幸兄ちゃんがいなくなるからでしょ…？」
幸「……………。」
A「本当のこと言ってよっ…！」
幸「俺も別で夏休みもらうからちょっとだけ
いなくなるだけだよ、笑 正直に教えてあげなくて
ごめんな？ でもそー言ったら今みたいに泣くだろ？笑」
A「何で正直に言ってくれないの…
夏休みだなんて嘘でしょ…ｸﾞｽﾝｯ…」
幸「ほんとだって。だから泣くなよ？笑」
幸兄ちゃんなりに嘘をついてるって分かった…
でも本当のことを幸兄ちゃんの口から聞きたかった…
幸兄ちゃんが本当のことを教えてくれないのは…
私がこうやってまた泣いて…あの時みたいに
離れないって分かってるからなんだ…
だから幸兄ちゃんは…私に何も言わず…
ここからいなくなるつもりなんだろうな…
幸「ほら授業始まってんだろ？笑
先生に怒られちゃうから早く戻りな？笑」
A「うん…幸兄ちゃん…ありがとうっ！笑」
幸「……おう…笑」
A「バイバイッ！笑」
幸「……………ﾎﾞｿｯ…」
幸兄ちゃんに…最後に何も言えないで会えないなら…
そう思った私は全ての気持ちを込めてありがとうと
バイバイを伝えた…幸兄ちゃんも分かったんだね…
『ごめんな…』ってもう謝らなくていいよ…笑
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ふーか。(プロフ) - すごく良かったのでこのお話更新待ってます！ (2019年11月2日 6時) (
レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RainboWEST | 作成日時：2019年10月25日 1時
