好きなだけ… ページ24
桐山照史 side…
望がテスト勉強を途中で諦めて
『ゲームしたいっ！』って言うから
Aも誘おうと思い部屋に向かった…
〈ガチャッ…〉
照史「A…？」
A「照史くんっ…どうしたの？笑」
照史「みんなでゲームするけどAもやるか？」
A「まだテスト勉強終わってないからいいやっ…笑」
こいつは嘘つくのがほんまに下手くそや…
『勉強終わってない』言うて背むけとるけど…
ノートに何も書いてへんしバレんように涙拭いとる…
照史「……泣いてたん…？」
A「泣いてないよ？笑」
ほらな？ 俺が聞けばすぐそうやって嘘つく…
俺が気付いてへんと思っとんのか…
A「急いで終わらせて行くから先に始めてて！笑」
照史「無茶して笑いよって…」
A「無茶してないよ？笑」
照史「やったら何で俺と目合わせないんよ？」
A「勉強に集中してんのぉ〜笑」
照史「ドアホ…声震えとるやんか…」
A「……………。」
何でAが必死こいて泣くのを我慢してるのか…
聞かんくても分かっちゃった気がした…。
照史「ほな待ってるからはよ来いよ。」
A「はーい。笑」
〈ガチャン…〉
A「……………ｸﾞｽﾝｯ…」
出て行った振りをしてわざとドアを閉めると…
Aは振り向きもせず下を向いて涙を流した…。
照史「……やっぱり泣いとる…」
A「何でそこにいんのさっ…ｸﾞｽﾝｯ…」
照史「お前が嘘ついとるからやろ。」
A「嘘ついてないっ…ｸﾞｽﾝｯ…」
照史「何でそんな泣いてんねん。」
A「うるさいっ…ｸﾞｽﾝｯ…」
震えながら頑張って涙を引っ込めようとしとる姿を
見てられへんくなった俺はゆっくり近付き椅子ごと
振り向かせると涙を流しながら俺を見つめてきた…
照史「うるさいやと？ 俺が先輩って忘れたか？」
A「何で今先輩ズラすんのさっ…ｸﾞｽﾝｯ…」
〈ギュッ…〉
照史「俺が隠したるから我慢せんで泣きたきゃ
好きなだけ泣けばええ…」
A「うぅっ…ｸﾞｽﾝｯ…」
照史「……寂しいよな…ﾎﾞｿｯ」
元からちぃちゃいのに…さらにちぃちゃくなった
Aを抱き締めながら頭を撫でてあげてると…
軽く頷きながらそっと腰に手を回して泣き始めた…
照史 (やっぱり幸のことで泣いてたんか…)
A「ｸﾞｽﾝｯ…ｸﾞｽﾝｯ…」
幸がいなくなると知ったのか知らんけど…
今泣いた分やこれから泣く分…俺が幸せにするから…
照史「落ち着くまで泣いとき…」
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ふーか。(プロフ) - すごく良かったのでこのお話更新待ってます！ (2019年11月2日 6時) (
レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RainboWEST | 作成日時：2019年10月25日 1時
