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その10分後
智母「すみません、大野智の母ですが...」とお母さんが職員室に顔を出したら一度は治まった叫び声。
でも智くんは
智母「ごめんね智...ほら、一緒に帰ろう？」と目の前にいるお母さんが謝りながら手を差し出してもその手を握る事はなく
智「いやっ！いやっ！」とひたすら首を振り、拒否反応を示したんだ。
その状況に『無理やり連れて行くのも、今の智くんとってマイナスにしかならない』と考えた俺は、困り顔のお母さんに向かってこう言った。
「2時間...2時間だけでいいので、智くんを私達に任せていただけませんか？」
もちろん驚いていたお母さんだったけど
智母「...落ち着いたら、連絡下さい。」と頭を下げて俺達に智くんを任せていただける事になって、職員室から出て行くその背中に
「ありがとうございます...では、また後ほど。」と精一杯頭を下げながら見送った俺は一度職員室に戻った。
すると、また新たな問題が発生していたんだ。
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作者名：みのり | 作成日時：2016年10月10日 18時
