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和也 side
「たぶん...泣いてるかな。」
少し不安定な感じだった智くんを雅紀先生に託し体育館の中に入った俺は、そんなことを呟きながら翔くんの元に行った。
赤いシールを事前に貼っておいたから、中できちんと座ることが出来てて
「翔くん、すごいぞ^^」って褒めてあげたら、嬉しそうに笑ってくれた。
智くんの事は潤先生にも話して
潤「分かりました^^」ってすぐに受け入れてくれた。
そのまま開会式の練習をして
翔「先生、早く〜!」とすごい勢いで俺の手を引っ張る翔くんと一緒に教室に戻ると
潤「智くん...」
そこにはやっぱり泣いている智くんの姿。
俺は翔くんを潤先生に任せ、ゆっくり隣まで行って
「先生、智くんの事無理させちゃったね。」って優しく声をかけた。
そしたら
智「せんせ...」って俺の目を潤んだ瞳で見てきた智くん。
「怖かったんだもんね?」って言うと、図星だったのか涙の量が増えたんだ。
『生徒を不安にさせるような事はしない』
この学校の理念でもあるその約束を守れなかったことを、俺は悔やんでいた。
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作者名:みのり | 作成日時:2016年10月10日 18時