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星劇30 ページ33

少し歩いてみると、大きな屋敷にたどり着いた。

門をくぐり抜け、屋敷に入る。

「ここは、屋敷……?何か懐かしい……」

見渡すと、近くの部屋に女の子が座っていた。

『……?』

彼女がこちらを振り返る。

その子の顔は、自分にそっくりだった……

「!?」

『今、何か気配を感じたのですが……。気のせいでしょうか?』

彼女の部屋の扉が開かれる。

すると、老人が入ってきた。

『……はい、分かりました……』

老人が、何かを話し、その少女が悲しそうな顔をしていた。

その少女が、ゆっくりと立ち上がり、一つの刀を手に持って出ていく。

慌てて、追いかける。

そして、光景が、また変わる。

『……』

少女の周りには、血だらけの吸血鬼がたくさん倒れていた。

『……私は、平和が欲しいだけなのに………』

ポロポロと涙が溢れる。

?「へぇ、お前が、暁の巫女か?」

声がし、そちらを見ていると、見覚えのある人だった……。

「虎石……?」

虎『へぇ、可愛い子じゃん』

虎石がくいっと、少女の顎を持ち上げる。

きっと、顔を歪ませる。

『この無礼者……!』

パシッと、虎石の手を叩き落とす。

虎『威勢がいいね』

ぎゅッと、少女を抱きしめる。

虎『でも、言われたまま人形の様に動くのは、苦しくねぇか……?』

虎『俺と一緒に来い。』

そして、場面が切り替わる。

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作者名:霜天睦花 | 作成日時:2019年6月11日 13時

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