吸血鬼と、超能力者(スタミュ) (ページ4)

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星劇02 ページ4

「はぁ…はぁ…、はぁ…」

走っているのに、距離が開かない。吸血鬼は歩いている。ニタニタして、追い掛けてくる。
[逃ゲナイデ、君の血ヲちょうだい]

[コッチニおいで？]

走った先に、別の吸血鬼がたっていった。
バサバサと、多くの羽音が聞こえ、見上げると、大量の吸血鬼が飛んでいた。血によってやって来たのだろう。

(ここまでですか…。父さん母さん、辰己、皆。ごめんなさい)

死を覚悟し、目を閉じると、
吸血鬼達の悲鳴が聞こえてきた。

「…え？」

ふっと見てみると、目の前には、吸血鬼達の死体だった。

「どうなってるんでしょうか…。」

？「…おい、あんた。大丈夫か？」

声がし、その方向を見ると、黒髪に、赤のメッシュが入っている顔の整った少年が立っていた。

？「…!?…栄…？」

少年は、私の顔を見て驚いていた。少年の両手には、銃と剣があった。恐らく彼が助けてくれたんだろう。

「助けてもらって、ありがとうございます。私は、申渡栄吾です。」
？「そっか、俺は虎石和泉。よろしく」

虎石和泉…。どこか懐かしさを感じる。

「あなたは、一体何者何ですか？」
虎「俺は、吸血鬼だ」

その言葉を聞き、距離を取る。

「ッ！私の血が目的なんですか？」
虎「あいつらと一緒にしないでくれるか？俺は理性を持っている。」
「何が違うんですか？」
虎「あいつらは、無作為に人の血を吸う野良だ」
「野良…？」
虎「詳しい話は、本部に着いてからだ。俺の後ろについてこい」

そう言うと、虎石はあるきだした。