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星劇20 ページ23
「虎石…」
ベットの上の右手を握り締める。
「…申し訳ありません…。私がもっとしっかりしていれば…」
虎石との出会いを思い出す。
「虎石…。あなたには二度も助けられましたね…。貴方には、感謝しきれないです…。」
「貴方は嫌がると思いますが、今度は私が助けます。」
短刀を取り出し、腕を切りつける。
ダラダラと血が出てくる。
それをコップに移し、虎石の口元へを持っていく。
顔が険しくなる。
そして、虎石がゴクリッと喉を動かす。
そして、怪我した所がスッと消えていく。
虎石の目が開く。
「…虎石？」
虎「馬鹿野郎が…。…お前はいつでも、向こうがわに戻れてたんだ…。この戦いに巻き込まれなくて良かったんだ…」
「ごめんなさい、これは私の自己満足です…。」
虎「俺には、お前を守れやしない…。」
「私は、超能力を持っています。自分の身は自分で守れるんですよ」
虎「…でも…」
「私の意思は私が決めます。」
虎「なんだよ。それ…」
フッと、虎石を笑う。
虎「全く、頑固だな。お前」
「貴方に言われたくはありません」
クスクスと笑い合う。
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作者名：霜天睦花 | 作成日時：2019年6月11日 13時
