吸血鬼と、超能力者(スタミュ) (ページ19)

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星劇16 ページ19

トントン
虎石の部屋の扉を叩く。

「虎石、少し良いですか？」

虎「…あぁ」

ガチャッと、少し間が空いて、扉が開く。

虎「で、何の用だ？」

「虎石…。単刀直入に言います！私の血を飲んで…。私と契約してください。」

そう言うと、虎石の目が見開く。

虎「…言ったはずだ、俺には関わんな。戦いの時は、一緒に戦う。それでいいじゃねぇか」

「でも、虎石が苦しむのは、嫌なんです！」

虎「…」

「卯川達に聞きました。吸血鬼は、１日一回は血を飲まないといけないんですよね？」

苦々しい顔を浮かべる。

虎「大丈夫だって、俺には、子猫ちゃん達がいるから」

「何故拒むんですか？私は、この身がボロボロになろうが、灰になろうが、構いません！」

虎「ッ…」

「例え、死んだとしても構いません！貴方を守れるなら」

虎「チッ…。…ざけんな…！ふざけんな！！」

胸元を捕まれる。

虎「死んでも…？お前に、残された者の気持ちが分かるか!?わかんねぇのに！そんな事を言うなよ！」

フッと、正気に戻り、胸ぐらを話される。

虎「悪い…。ただ出ていってくンねぇか？」

「…こちらこそ、すみませんでした。それでは失礼します。」

そっと、扉をあける。

「では、また…」

虎石はこちらを見ない。