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A「おっと…、早くしないと遅れちゃう…」


私が車椅子のストッパーを外して、漕ごうとした時。

誰かに呼び止められた。

振り返ると、あの可愛い系男子。


?「…車椅子なの?」

A「…あれ、知らなかったっけ?

  私、いつも隅っこで授業受けてたんだけど…。

  しかも、同じクラスで…さ」

?「ご、ごめん!」


…とはいえ、その人の名前も知らない私って…。


A「…名前、教えてくれないかな?

  いや〜、実は私も知らなかった系で…、すんません」

油森「僕、油森哲夫。

  これからよろしく」


のほほんとした雰囲気の中、ふと時計を見ると…。

7:59


A「…、ガチで遅刻しちゃう……」

油森「僕が押すよ」

A「…でも、あなたが遅刻しちゃいますよ」

油森「これくらい平気。

  けっこう押すよー!」


2人で初めていろいろ話した私達。

…いい友達になれそう。


けど、また嫌な予感がするんです……。

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作者名:LongMine | 作成日時:2015年4月4日 0時

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