本当の彼女 ページ34
ふと、電話が鳴った。
キュヒョン君の手を離して、通話ボタンを押す。
「…もしもし」
「えっと…どうしても言わないといけない事があるんだ。Aんち近くの公園で待ってるから!」
それだけ言って、一方的に切られた電話をじっと見つめる。
「ヒョクチェ君…」
名前を口に出すと、もう止まらなかった。
会いたい、行かなくちゃ、と走りだしそうになる。
でも、キュヒョン君に腕を掴まれてしまった。
「ミナは、俺の彼女です」
キュヒョン君の手は、電話をしてる間にすっかり冷たくなっていた。
―――しばらくして、キュヒョン君が言った。
「フリ、じゃなくて…先輩、俺の彼女になってくれませんか?」
なんとなくは気付いていた。
でも、やっぱり気持ちに応えることはできないよ。
「…ごめんなさい」
「ヒョクチェ先輩、ですか」
「うん」
「それなら、俺とミナが付き合ってるって言うのも、終わりにしましょう?^^」
寂しげな問いかけにちいさくうなづきながら、ヒチョルさんの言葉が浮かんだ。
『ヒョクチェのことが好きなんだと思ってたぞ』
…なんで本人は、まったくきづいてくれないんだ!
ほとんど逆ギレのような照れ隠しの怒りを原動力に
ヒョクチェ君のもとへ走った。
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くまこ(プロフ) - qooさん» ありがとうございます〜!面白い、というコメントは本当に嬉しく、元気が出ますね?また読みに来てもらえたら嬉しいです^^♪ (2012年11月22日 0時) (レス) id: 8efeb42c0a (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - taemhanさん» コメントありがとうございました^^最後の方、更新が遅くなったり書いたり消したりと、ちょっと焦らしてしまったようで反省しております…続き、楽しく呼んでいただけたのなら作者も嬉しいです! (2012年11月22日 0時) (レス) id: 8efeb42c0a (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - hitotinnnさん» いやあ、鈍感なヒョクも、さいごは良い男になれました…かな?(笑)コメントありがとうございました^^ (2012年11月22日 0時) (レス) id: 8efeb42c0a (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - トゥントゥイ。さん» 面白いなんて、本当にありがとうございます!!><完結前で行き詰ってたとき、とても励みになりました〜^^ありがとうございました! (2012年11月22日 0時) (レス) id: 8efeb42c0a (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - えええさん» 更新、コメントをいただいたりして励みにしながらどうにか完結させることができました!コメントありがとうございました!! (2012年11月22日 0時) (レス) id: 8efeb42c0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2012年11月7日 2時