地味子と鰯

テスト ページ12

「ん？キュヒョン君」

「それは知ってるよ〜有名人！」

「数学部の後輩で、ゲーム仲間、かな？」

「そう、なんだ」


キュヒョン君とは、ちょっと似たところがあるから

話も合って、仲良くしている。


といっても私の素顔をしってるわけじゃないけど。


「ちょっとAとにてるな〜って思ってさ(笑)」


ヒョクチェ君は笑っていたけど、

さっきまでと様子が違って、しょんぼりしていた。


「ほら、今日このページ終わらせたら、明日ワン●ースの新巻貸してあげるから」


もので釣れば、すぐ引っ掛かるのは実証済みだ。


　 ＊＊＊＊


そして、とうとう中間テストの日がやってきた。


「うわーテストでこんなに緊張するの、初めてだ！」


緊張と言うより、わくわくしてるように見えてほほえましい。


「私が先生だったんだから、悪い点は取らせないよ」


　 ＊＊＊＊


「見て！！ほら！！」

テスト返しが終わり、ドンへ君と一緒に図書館にやってきたヒョクチェ君。

ドンへ君の拘束をくぐり抜け、両手にテストを掲げて走ってきた。


「私のおかげだから」

「相変わらず、きびしーねー？」


ヒョクチェ君にまた抱きつきながら、にっこり顔のドンへ君。


何回か話をしてみて分かった。


彼は、何を考えてるのか分からないんじゃなくて

本当になにも考えてないのだと。

約束→←後輩ギュ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す