第72話：決行前夜、死の外科医と村長 ページ36
ロー「……おれに何か用か」
船員が寝静まった夜中、１人村の外で月を見ていた
背後に立ったゼンジにローは声を掛けた。
ゼンジ「……あの子は歳はいくつだ？」
ロー「自分で15歳と言っていた」
ゼンジ「そうか……３年前にあの国に連れていかれたわしの孫もそれぐらいの歳だった」
ロー「………………」
ゼンジ「年寄りの言葉と聞き流してくれて構わない。わしは……わしはお前さん達が来てくれて、助けると言ってくれた事が嬉しかった」
ロー「おれはあくまであいつのオマケだ。実行犯はあいつで、助けたいと言ったのはおれじゃねェ」
ゼンジ「お前さんにはそうだな……あのお嬢さんを守ってやってくれと頼みたい」
ロー「………………もう寝る。あんたも早く寝た方が良い、一応病み上がりだ」
ゼンジ「そうだな。ではまた明日」
Aを守ってほしいと言われ何かを言おうとしたが答えなかったロー。
就寝を宣言した男の背中を見つめ、ゼンジは、
ゼンジ「ありがとう、本当にありがとう。本当に…………すまない、こうするしか無かったんだ」
何かを振り絞るように、そう投げ掛けたが
ローの耳には入らなかった。
そして夜が明け、翌日。
ペリカ「世界一イケてる猛禽類、最強スパイのペリカ様！
完・全・復・活！！！だぜェ！！！」
A「ペリカ、本当にもう大丈夫かい？」
ペリカ「応よォ！魚たらふく食って寝たらバッチリだ！！今ならヴァギュリア市国の中の中まで覗けそうだぜェ！！」
A「良かった。やっぱりペリカはそうでなくちゃね」
ペンギン「ペリカン、朝からテンションたっけえな」
シャチ「驚異の回復力……」
イッカク「はいあんたら！くっちゃべってないで朝ご飯の支度すんだよ！」
A「ん？トラファルガー君は？」
ペリカ「あり、ホントだ。ダンナがいねェ」
ベポ「キャプテンならポーラータングの中だよ。調べたい事があるって」
A「僕呼んでくるよ」
イッカク「ちゃっちゃと呼んでくんだよ」
A「ふふ、分かってるよ姐さん。少し待っていてくれ」
第73話：天竜姫と最終確認→←第71話：天竜姫を値踏みする男
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 282人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あまね(プロフ) - 続きなかった…どしてなして (10月26日 10時) (
レス) @page49 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるめ(プロフ) - ベルモットさん» 今後の展開への参考にさせていただきたいです！ありがとうございました！これからも続きますがご一読いただけると嬉しいです！ (2023年1月22日 22時) (レス) id: fc1817ec45 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるめ(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます！この話を作ったきっかけがワンピの神（天竜人やエネル等）ろくでもねえな！それを否定する子を作るか！という考えだったんですが、ベルモットさんのお言葉にハッと発見がありました。 (2023年1月22日 22時) (レス) id: fc1817ec45 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 意味合い的な意味ですが、神様も仏教的な意味もあり、外国ではカトリックもありますし、「何を信じるか？」によって高尚なものは生み出されると思います。 (2023年1月22日 15時) (レス) id: 9942db35dc (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。夢主が天竜人出身と珍しい設定で斬新さを感じながら読みました。小説内で世界に神はいない。とセリフでありましたが、神が居ないなら創れば良い、変わりに神になってやる。などの価値観構築も出来ると思いました。 (2023年1月22日 15時) (レス) id: 9942db35dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぶるめ | 作成日時：2022年11月21日 19時
