【ONEPIECE】太陽の天竜姫【02】

第63話：相棒は天竜姫を守りたい ページ25

A「………紙と書くもの、
電伝虫を貸してくれないかな？」

ロー「？何をする気だ」

A「君の話が本当なら今まで
みたいに無策で行けば間違いなく失敗する。
だから突入する前に掴める情報を全て掴む……
ペリカの力で」

ペンギン「？ペリカンの？」

A「ペリカ、ヴァギュリア市国の情報が
欲しい。伝心聴査(テルサーチ)で………ペリカ？」

ペリカ「オイラ………いやだぞ……」

A「！」

ペリカ「海賊のダンナが言ってんだ………今回は
マジでやべェんだよA！！オマエとオイラで
今までは何とかなってきたけど……国が相手なんて
勝てる気がしねェんだよォ！！！」

A「………大丈夫だ、ヴァギュリア市国へは
僕１人で行く。君はここで待っていてくれ」

ペリカ「それも嫌だァ！！！誰も生きて帰ってこれねェ
国なんかAが……Aが戻って来られる保証が
ねェじゃねェかよォ！！頼む、頼むから……この国以外の
事なら何でも教えてやる！！何処へでも連れてってやるから……」



そう言いながらAの胸に飛び込むペリカ。
普段の明るくおちゃらけたような雰囲気は無く、
震えながら涙声で行くなと懇願していた。



A「………ペリカ……」

ロー「ペリカン屋、おまえの力はそんなに事細かに
情報が掴めるものなのか」

ペリカ「グスッ……あァ……？ああそうか、ダンナ達には
見せた事無かったんだっけか……オイラがどうやって
Aが襲撃する場所の情報を掴んでるかを」

A「ペリカ」

ペリカ「なッ……なんだよA、そんな目で
見てもどんだけオーラ出しても絶対に教えねェぞォ！！」

A「聞いてくれ、ペリカ」

ペリカ「ッ……」

A「僕は天竜人によって支配された全てを取り戻す
為に旅に出ている。今話を聞いたヴァギュリア市国だって
その１つだ。………君が僕を想い、守ろうとしてくれる
心はとても嬉しい。でもいつかじゃ駄目なんだ、どれだけ
罠が仕掛けられているからって避けるのも駄目なんだよ
ペリカ。僕はもう旅立った日から覚悟はしているんだ」

ロー「………！！」

A「力を貸してくれペリカ。君の力があれば
ヴァギュリア市国にいる人達を必ず助けられるんだ。
始めから出来ないなんて言わないでくれよ相棒………
僕を、信じてくれないか」

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