eight stars 1

7.side Jimin ページ8

音楽番組収録の楽屋。
入れ替わり立ち替わりするテレビ局スタッフと防弾少年団スタッフたち。
今日披露するのはランキング1位を獲った新曲だ。

我らが女王様の衣装はブラックのドレス。
胸元には薔薇をモチーフにした大きなコサージュ、タイトなロングワンピースのスリットは太腿ギリギリから割れていて、すらりと長い脚が丸見えだ。
Aヌナのスタイルの良さが良く際立っているこの服は、ヌナ自身がデザインしたものだ。
さすがAヌナ。


「やー、ジミナ。無言でじろじろ見ないでくれる」

JM｢えっ、あっ、バレてました？ふふっ、ごめんなさい｣

TH｢むっつり。気持ち悪い｣

JM｢なんだとこの野郎｣


先程まで、鏡の前でメイクを受けながらジニヒョンと何やら戯れていたAヌナが、俺とテヒョンの座るソファーの前に立っていた。
俺とテヒョンがさっと間を開けると、Aヌナは真ん中に座った。

瞬間、ふわりと香る品の良い香水。
この香り、知ってる。
いつだかユンギヒョンがプレゼントしたクリスタルのオードトワレだ。

いつも俺たちマンネラインとジニヒョンに対して、そうやってAヌナを甘やかし過ぎるから女王様になるんだとか何とか小言を言うくせに、こうして彼女に良く似合うプレゼントを何でもない日にさらりとあげる辺り、ユンギヒョンだってAヌナを充分に甘やかしていると思う。
それにヌナが女王様なのは、俺たちメンバーが甘やかすからじゃなくて、元からだし。


「今日のジミナはセクシーね。その衣装良く似合ってる。可愛い」

JM｢ほんと？へへ、嬉しいな〜｣

TH｢セクシーなのか可愛いのか。ヌナ〜、俺は俺は？｣

｢テヒョナはセクシーでカッコイイよ｣

TH｢わーい！ジミナに勝った！｣

JM｢は？何でそれで勝ったことになるんだよ？｣



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