eight stars 1

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騒がしい彼らを無視し、渡された箱をぱかっと開ける。
中には予想した通り、リングが入っていた。

緩やかな曲線を描くピンクゴールドのバンド。
細いラインが入っていて、繊細なデザイン。

裏側を見ると、やはり、メッセージが刻み込まれている。


JN「この下に重ねて着けてね」


わたしの手を取り、ハートシェイプのリングを指すジン。
確かに合わせると更に魅力が引き立ちそうだ。

J.O.T
つまり、Jewel of treasure。


JN「There is more pleasure in loving than in being beloved. A」

「ふふっ、嬉しい。ありがとうジナ。大切にする」

JK「はぁ？どういう意味ですか？」

JM「昨日ナムジュニヒョンに教えてもらってた英語ってそれだったんですね？！もう1回言って下さい。ナムジュニヒョン！こっち来て！」


ジンの優しい目がトーマスフラーの名言を告げる。
彼らしい、愛の伝え方。

なぜ急にプレゼントをくれたのか、考えなくても分かる。
今回の成功したツアーでフューチャーされた、防弾少年団のA。
遠くに離れているように感じたのだろう。

ジンは決して金に物を言わせるタイプではない。
言葉に表せない思いを、物に乗せて伝えるのだ。


「ジナ」

JN「ん？」

「You always make me happy. I’m really glad I met you.」

JN「ん、ん？え、ごめん、何言ってるか分からない」

「Please stay who are you. You mean so much to me.」


ちゅ、とジンの頬に口付けると、ジミンとジョングクが大声を上げた。

ジン、あなたは、いつもわたしを幸せにしてくれる。
あなたに出会えて本当に良かった。
どうか、そのままのあなたで。

ジンは、わたしにとって大切な人よ。



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