32. ページ33
JM「Aヌナ、俺も一緒に行きます!」
「ジミナ、寝てなくて平気なの?兄に会うだけだから1人でも大丈夫よ」
JM「飛行機で寝たから大丈夫!」
いつだか、テヒョンとジョングクはわたしのナイトだなんて話をしていたけど、ジミンだって立派なナイトだ。
エレベーターに乗り込み、ラウンジのあるフロアのボタンを押すと、ジミンは自分の腕を差し出してくる。
わたしがくすりと笑ってそこに手を添えれば、彼もにこっと笑う。
「ちゃんとタイをしてくるなんて。えらいね」
JM「初めてお兄さんに会うのに失礼な格好は出来ないですから。良い印象持ってもらえると良いんだけど」
ジミン自身に問題は全くないが、ちょっと不安だ。
兄のことだから、きっと頭の先から爪先までじろりと見て値踏みするんだろう。
「先に言っておく。兄は変わってる人よ、常識の範囲外で生きてるような人だから、どんなことがあっても気にしないで」
JM「?はい」
ラウンジに入ると、さっとやってきたボーイが、わたしの顔を確認するや否や、奥のVIPルームへ案内してくれた。
いつも黒埼様にはお世話になっておりますと丁寧に挨拶され、ジミンがひゅーと口笛を吹く。
JM「やっぱりすごい人なんですね、Aヌナのお兄さん」
重厚なドアが開かれると、そこにいたのは、いかにも高級だと分かるスーツに身を包んだ兄と40代前半であろう1人の男性。
わたしの顔を認めると、表情も変えずに手招いた。
「久しぶり、兄さん」
JM「初めまして、防弾少年団のジミンと申します!」
上手な発音で挨拶をしたジミンを、兄はやはり頭の先から爪先までじろりと見定めた後軽く頷いた。
ジミンの表情が固まってしまっている。
誰だってそうなると思う。
決して良いとは言えない目付きに、タイトなスーツ、曇り1つない革靴、誰が見ても分かる高級時計、185cmの高身長。
加えて、低く響く声。
→
348人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yue.(プロフ) - 美玲さん» 2を作りましたので、そちらに随時更新していく予定です(^^)宜しければご覧下さい!コメントありがとうございます(˘ω˘) (2020年4月2日 19時) (レス) id: 596b1e2190 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - ヒョンシクさんとの関係がとても気になります!続き楽しみにしています。 (2020年4月1日 23時) (レス) id: 55ebdcbd41 (このIDを非表示/違反報告)
Yue.(プロフ) - チロルさん» チロルさん。コメント&お褒めの言葉頂きましてありがとうございます!とても嬉しいです!拙い文章で申し訳ないのですが、頑張りますので今後とも是非宜しくお願い致します。頑張ります(^^) (2020年3月21日 20時) (レス) id: bc65101879 (このIDを非表示/違反報告)
チロル(プロフ) - 凄く面白いし読みやすいです!更新楽しみにしてます! (2020年3月21日 19時) (レス) id: 2cd5a2bb9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Yue. | 作成日時:2020年3月16日 23時