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突然だが、わたしの国籍は日本である。
両親はもちろん日本人で、6つ上の兄がいる。

韓国支店の企業で働く父が、イメージモデルとして日本から来たモデルの母と出会い、熱愛の末に結婚。
そのまま韓国で兄とわたしを産んだ為、実はわたしは日本で暮らしたことがない。

そこへ、待ちに待った日本ツアー。
父と母の故郷に行けるということで、とても楽しみにしていた。


NJ「Aヌナ、日本語でこれは何ていうか訳してもらえますか？」


飛行機の中でナムジュンから渡された分厚い紙束。
今回の活動で話すことをまとめたものらしい。
軽く5cmの厚みがある。


「…絶対に必要だと思うところだけ抜粋してもらえる？足りないところはわたしが補うから」

NJ「分かりました！」


勉強熱心なナムジュン。
語学に少し自信のあるわたしは、彼の勉強の先生だ。


TH「ヌナ〜日本に着いたら美味しいもの食べに行きましょうね！俺たくさん調べておいたんですよ〜」

JM「今回フリータイムないよテヒョナ」

TH「えっ…うそだ...！！」


目に見えて落ち込むテヒョンに苦笑していると、目の前に広げて置いたPCからメール音が鳴る。

カチッと開くと、兄からのメッセージだった。


JM「これ日本語ですか？読めない...」


隣に座るジミンがそれを覗き込んでくる。
わたしは、その内容を教えてあげた。

日本に着いたら連絡を。会いに行く。

そう書いてある。


JM「Aヌナのお兄さんって日本で働いてるんですか？そういえば1回もその話聞いた事なかった」

「うん、ここ5年くらいは日本にいるよ。その前はイタリアにいたの。ほとんど韓国には帰ってきてないわ」

JM「わぁ〜何かカッコイイ！仕事が出来る人なんでしょうね、それにイケメンでしょ？」




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