eight stars 1

20. ページ21

今をときめくアイドルグループといえば。
防弾少年団！
国内の何パーセントがこう答えてくれるだろうか。

8人揃えば沸き立つ歓声、その存在はどこへ行っても輝いていて色褪せない。
各々が得意分野で努力する中、わたしがようやく成功を収めたと言えるものは、衣装のデザインだった。

高校生の頃から始めたモデル業も、大学で習った語学も、それを生業とするにはいまいち中途半端で、母親の影響で独学で勉強したデザイナーとしての能力を、事務所の社長の後押しにより開花させてもらったのだ。

そんな話をすると、メンバーは決まって口を揃えてこう言う。
Aの努力の結果だよ、と。

気恥しいその言葉に、わたしは、未だにどう返事をすれば良いかが分からない。


JH「じゃじゃーん！今日の衣装はAヌナのデザインです！！」

TH「かっこいい〜！！」

JN「やー、ほんとAはセンスがあるな」


わたしの右隣にジミン、左隣にジョングクが座るソファーの前に、ホソクがやってきてくるくると回り衣装を見せた。

ホソクに合わせたのはホワイトのラインリボンで、彼が踊る度にひらひらと舞う様子を想像してデザインしたもの。


JK「ちょっと、ホソギヒョン。僕眠いんであっちでやってもらって良いですか」

JH「やー、ジョングガ〜。眠そうな顔もマジでイケメンでちゅね〜」



→

21.→←19.side Taehyung

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す