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周りに気を遣わせるのはいけないですね、とジミンがわたしの考えを代弁した。
わたしは、良い子、とジミンの頭を撫でてやる。
ジミンは、いつものようにわたしの持つバッグを手に取り、肩にかけていたストールを取ってくれた。
JM「あー、やだな〜」
「何が?」
JM「このドアを開けたら、2匹の犬が吠えますよ。Aヌナを俺から奪っていって、威嚇されるんです」
「ふふっ、大丈夫、ちゃんと躾てあるから。見てて」
ハテナマークを浮かべたジミンにウインクをし、ドアを開けると、彼が予想した通り2匹の犬がバタバタと大きな足音をさせて走ってきて、わたしの腕を引いた。
その拍子に脱げたヒールを上手にキャッチしたジミンは、外で付いた汚れを軽く手で払い落とし、大理石のフロアに並べて置いてくれる。
JK「ヌナ!!!!」
TH「ヌーナー!!おかえり〜!!!」
「はい、ただいま」
JK「ジミニヒョン!また!俺より先に!ずるいですよ!!」
TH「そーだそーだ!」
JM「ずるいも何も、早い者勝ちでしょ?メッセージ確認が遅いお前らが悪い」
はぁ?!とヒョンに対して飛びかかろうとするジョングクと、それに同調するテヒョン。
ジョングクは割と本気に見えるが、テヒョンが笑っているのが救いだろうか。
ジミンも、普段は穏やかで優しげだけれど、意外と短気で怒ると怖いから、本気の喧嘩になるのは避けなければならない。
こここそ、防弾少年団長女としての本領発揮。
「いい?ジミナ、見てて」
JM「?はい」
「テヒョナ、ジョングガ!おすわり!!」
わたしが少し強めの声ではっきりそう告げると、2人は一瞬ビクッとし、さっと床に座った。
力強めの2人に掴まれた腕を軽く擦りながらジミンの方へ振り返り、にっこりと笑う。
JM「何ですかこれ」
ふふっと笑い出し、そのまま身体を折って大声をあげて笑ったジミン。
わたしは得意気に頷く。
テヒョンとジョングクは、律儀に下を向き座ったままだ。
JM「ふふふっ、すごいですけど、これ解決するの今だけですよね?この後、俺やられますよね?」
「後のことは知らないわ。良い子ね〜2人とも!可愛い!テヒョナ〜ジョングガ〜おいで〜」
わたしが呼ぶと、ぱっと顔を上げた笑顔の2人。
再び抱きついてくるのを受け止め、リビングへ続くドアを開けた。
JK「ジミニヒョン、後で覚えておいて下さいね」
そう言ってジミンを指差し不敵な笑みを浮かべるジョングクに、わたしも思わず笑ってしまった。
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Yue.(プロフ) - 美玲さん» 2を作りましたので、そちらに随時更新していく予定です(^^)宜しければご覧下さい!コメントありがとうございます(˘ω˘) (2020年4月2日 19時) (レス) id: 596b1e2190 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - ヒョンシクさんとの関係がとても気になります!続き楽しみにしています。 (2020年4月1日 23時) (レス) id: 55ebdcbd41 (このIDを非表示/違反報告)
Yue.(プロフ) - チロルさん» チロルさん。コメント&お褒めの言葉頂きましてありがとうございます!とても嬉しいです!拙い文章で申し訳ないのですが、頑張りますので今後とも是非宜しくお願い致します。頑張ります(^^) (2020年3月21日 20時) (レス) id: bc65101879 (このIDを非表示/違反報告)
チロル(プロフ) - 凄く面白いし読みやすいです!更新楽しみにしてます! (2020年3月21日 19時) (レス) id: 2cd5a2bb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Yue. | 作成日時:2020年3月16日 23時