大人の仕事(4) ページ43
「あああああ玄弥！！ああっうああっ！玄弥―――っ！！！」
『…玄弥くん…』
「ああああああ！！」
玄弥くんは鬼と同じ様に塵となって
消えてしまった。
まだ、こんなに若い子達が…
「…不死川、行かねばならぬ。頭を上げろ」
『…………』
「無惨を倒すまで、終わりではない」
悲鳴嶼さんが今まで見たこともない
表情で、とてつもない怒りを
際立たせているのがよくわかった。
『…実弥さん…行きましょう…私達がここで立ち止まってしまったら、二人が報われません』
「A…お前はどうなんだ…」
『私は、大丈夫です…鬼化も完全に止まって元に戻れてるみたいです』
そう応えると乱暴に肩を掴まれ
涙を流す実弥さんとやっと
顔を合わせることができた
「お前は玄弥みたくなっちまったりしねェよなァ！？なあ！！」
「不死川！落ち着け！」
大きく肩を揺すられるが
今混乱している彼に言葉は
何を言っても伝わらないだろう。
掴まれている肩から手を払いのけ
刀を抜き自身の腕に切り傷をいれた。
『…全然再生しないですね。痣は出たままの様ですが、それは実弥さんと悲鳴嶼さんも同じ。相変わらず稀血のあなたを前にしても食欲なんて沸きません。』
「…………」
『二人を失って辛いのは私達も同じです。私達はここへ死にに来たんでしたっけ？私はそのつもりはないと何度も言ってますが』
こんなに辛い思いをしている中
冷たいことを言ってしまってるとは思うが
私達にはまだする事が残ってる。
実弥さんを優しく抱きしめた。
『…若い子達の前でそんな事いってちゃ、誰が子供なのかわからないですね』
「……悪かった…」
涙を拭き、気を持ち直したかと思うと
鬼の根城が突如大きく揺れ出した
「恐らく誰かが無惨と戦っている、なにが起きるかわからない！構えろ！」
戦闘態勢に入るが城は崩れ始め
瞬く間に私達は地上へ放り出された。
「A！悲鳴嶼さん！」
『平気です…！』
「同じく…」
『あれは…』
無惨と対決している冨岡さん達の姿が見えた。
「あの野郎…ブチ殺してやる…」
兄様…やっと…やっと
あの化け物と…
兄様の…一族の仇…
仲間の仇…
これが始まりの呼吸の剣士ですら
逃した鬼…！
『…っ！！』
「ほう…忌々しい産屋敷一族の女。鬼にならなかったのは本当だった様だな。貴様の一族も死んで尚勘に触れてくるとは良い度胸だ」
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AYA - しのぶさん一回も出てないww (2021年10月10日 16時) (
レス) @page49 id: d9c298088e (このIDを非表示/違反報告)
おぎ丸(プロフ) - ちびごん様≫コメントありがとうございます！ニヤけてもらえて嬉しいです！今後ともお付き合いくださると感激です！ (2020年5月29日 0時) (レス) id: 52f4783003 (このIDを非表示/違反報告)
ちびごん(プロフ) - 初コメさせてもらいます！毎回うわぁぁ！と思ったらニヤけまりして読んでます！ (2020年5月28日 18時) (レス) id: de3300122a (このIDを非表示/違反報告)
おぎ丸(プロフ) - 灰色サーモン様≫嬉しいご感想ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします！ (2020年5月19日 4時) (レス) id: 52f4783003 (このIDを非表示/違反報告)
おぎ丸(プロフ) - あおい�桐輸笋△蠅�とうございます！頑張らせていただきます！ (2020年5月19日 4時) (レス) id: 52f4783003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぎ丸 | 作成日時：2020年5月18日 7時
