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10. ページ11

そういえば、私以外の使用人がやっと増えたのよ。
モランとかいう酒好きが。


「オイ!酒がなくなったぞルイス!」


うるさいわね〜!私の特等席にどっかり座ってまだ酒を煽るつもり!?
いつまでも客人気取りはやめて頂戴。


「当家では、働かない居候は人として扱わない決まりでして…」


ルイスの言う通りよ。
働かざる者食うべからずって言葉知らないワケ?アンタだけ優遇するわけにはいかないの!


「待て待て!俺は使用人になる為に来たんじゃねぇぞ!」

往生際が悪いわね…!

『怒ってばっかりじゃ早く老けるわよ』
「お前には言われたくねぇよ!」
『何ですって!?』


ああ言えばこう言う。呆れたように教授が割って入ってきた。


「ミラーナ落ち着いて。新しい紅茶の用意を」
『…畏まりましたぁ』


私を除け者にしちゃってさ。
ハイハイ紅茶ですね、ご用意致しますよ伯爵様!

さてと、さっそく準備に取り掛かりましょう。
…あ、せっかくだから内緒で買った高級茶葉を使おうかしら。
後でフレッドにも差し入れなきゃね、弾丸回収お疲れ様って。
まあ元々彼には出すつもりだったし、前の茶葉と風味は殆ど変わらないからウィリアムも気づかないでしょ!


『どうぞ』

「ありがとう」


テーブルにカップを置き、椅子を引いて座る。淹れたてのソレを少しだけ含んで飲み込み、ふと気づく。

いつの間にか騒がしい奴が消えてるわね。


「ああ…大佐は次の大仕事までルイスを手伝う事になったんだ」


ふぅん。まあどうせ、アンタがそうなるようにしたんでしょ。お得意の口八丁で。


「ところでミラーナ、この茶葉は兄さんに見つからないよう隠しておいた方がいいよ」


うげ、バレてた!
そうよね、やっぱりあの方には知られない方がいいわよね…。


『アルバート様には内密にね』

「勿論。その代わり、兄さんがいない時にまた紅茶(コレ)の用意を頼むよ」


つまり共犯者になってくれるのね。…何故?
なんだか口車に乗せられている気もするけれど、この際構ってられないわ!

でも疑問を抱いたからには気になるもので。どういうつもりなのか、いくら聞いてもウィリアムは綺麗に笑って躱すだけ。
困り切ってルイスに尋ねれば、

「時間の共有ですよ」

と。

私と居る時間を長くする事にどんな利益があるのかは知らないけれど、賄賂1つで彼は秘密を守ってくれるし、私はティータイムを楽しく過ごせるし!

win-winじゃない?

それだけが脳を占め、今日は幕を閉じた。

箸休めしたは良いものの推敲進まないしいつの間にかアニメ始まっちゃって焦った作者がとりあえず何か更新しようとかき集めたいつか作中で使いたい小ネタ(いつか消す)→←9.



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作者名:シェリム | 作成日時:2018年12月24日 20時

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